遺跡と周辺の環境 主な調査区 獣形勾玉 河川2 中世集落 井戸 前方後円墳
ピア16・17
前方後円墳 
(帆立貝式)
古墳時代後期
古墳




古墳のくびれ部 くびれ部から出土した円筒埴輪 くびれ部出土器材形埴輪
くびれ部が見つかったことによって前方後円墳ということがわかりました。 くびれ部から見つかった円筒埴輪
年代を決定する手がかりです
くびれ部から見つかった
器財形埴輪








周濠
古墳後円部の葺き石と周濠 古墳後円部の葺き石と周濠 古墳後円部の葺き石と周濠
周濠の幅は約5メートルあります 周濠に転落した埴輪や土器類 葺き石の最下部には大きな石がふかれています。

古墳年代決定の手がかりとなった須恵器 周濠に転落した埴輪と土器類 周濠に転落した円筒埴輪
古墳時代後期という年代を決定する手がかりとなった須恵器 周濠に転落した埴輪や土器類 周濠に転落した円筒埴輪

平成9年と11年の発掘調査で円筒埴輪列の残る古墳の一部が見つかり、前方後円墳ではないかと期待されていました。今回の調査で、その続きが発掘調査され、墳丘部の長さ約35メートル。しゅうごうを含むと、全長約45メートルの前方後円墳であることが確認されました。
 古墳の墳丘部(上の部分)は削られているものの、斜面の葺き石部分がきれいに残り、葺き石の積み方や石のサイズ別の使い分けなどがよく観察できます。古墳をとりまく周濠は約5メートルあります。その中からは、円筒埴輪や盾形埴輪などの埴輪類をはじめ年代を決定する須恵器や土師器などの土器類が見つかっています。
 主体部(亡くなった人を埋葬した部分)は調査しましたが、横穴式石室はなく、明確な埋葬施設は見つかりませんでした。しかし、約4×3メートルの隅丸方形の土坑が発見され、その中に土師器高杯・粘土・炭・焼土が見られることから、古墳築造時に墓前祭祀を行った跡ではないかと考えています。
 また、周濠に添うように溝が見つかり、円筒埴輪も立てられていました。このようなことから周濠が二重に取り巻く可能性も考えられるようになりました。
 清滝古墳群や大上古墳群は白鳳時代の正法寺建立や田んぼの造成によって破壊されているので、このような残りの良い前方後円墳は四條畷では初めてで、貴重な発見となりました。

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