博物館実習の記録

私たち 学芸員の資格習得をめざして実習しました

令和5年7月24日(月)〜7月 29日(土)

実習内容
 
紙粘土による馬飼いの村(ミニジオラマ)
夏休みのイベント(ペーパークラフト)

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実習の感想

 実習の感想


京都橘大学 

飯塚花梨

 日間の実習を通して、他大学の方との関わりも含め充実した時間を過ごせました。大学での座学だけでは体験できない作業にも触れさせていただく機会に恵まれました。

 今回得た感想は、実際の作業は地道に積み上げる時間の方が格段に多いことです。今回実習生は「馬飼の里」をテーマにジオラマ展示を任せていただきました。製作過程は楽しさの方が勝りましたが、展示品が来館された方の知識の入り口になるかもしれないと思うと、展示物の完成が近づく度にどのように見せるべきかという感情の方が強くなっていきました。

 どの年代の方でも知識を導入口は思うより大切な部分であり、知ることの面白さを少しでも感じていただければと思います。

 京都橘大学

 伊藤 凌


 実習最終日のイベントに向けた、ミニジオラマ制作を通じ、古墳時代の馬飼いの様子や当時の情景などを知ることが出来ました。また、実際に自分たちで作ったモノを展示し、お客様に見ていただくという貴重な体験をすることが出来ました。
 この展示では、特に馬や人物などの対象物の配置決めに苦戦しました。見た人に楽しんでいただけるような展示にしようと実習生で意見を出し合い、配置を考えましたが、思うようにできず、職員の方に指導をいただきながら、納得する展示が完成しました。
 展示の難しさを感じた反面、完成した時の達成感や、やりがいは大きいものだと感じました。そして、職員の方々の指導が的確で大変勉強になりました。
 

 京都産業大学  

安藤 佳乃

  

 今回の日間の実習で、地域に寄り添った資料館ならではの展示について学ぶことができました。実習最終日のイベントと展示に向けてジオラマの制作を主に行いました。紙粘土を用いて人物や馬、背景の家などを作り、着色していきました。他の実習生と共に試行錯誤し、何度も作り直し、塗り直したので、完成した時は達成感でいっぱいでした。

 最終日はお子様向けのペーパークラフトを作るイベントやジオラマの展示と展示解説などを行いしまた。ジオラマを手作りした経験や、初日の座学で四條畷の歴史について学んだおかげで、非常に解説がしやすかったです。

 大人も子どもも学芸員も楽しめる展示を作ることができ、この6日間の経験は他では得難いものでした。ありがとうございました。

 
近畿大学 

 松本紗英

 

 この6日間の実習では、実習生全員で協力して古墳時代の四條畷の牧のジオラマを製作しましたが、大学内だけでは到底体験できない学びを得ることができました。最終日には、資料館に来た子供たちにミニジオラマの製作イベントに参加していただけ、地域の子供たちに対しても貴重な経験の機会をこの資料館が提供していること、地域にとっての資料館の大切さを知ることができました。学芸員としてでなく、今後生きていく上でも役立つような体験ができて、かつ楽しく実習期間を終えることができました。

近畿大学

 夏山 千聖
 
 

 6日間の博物館実習では大学の授業だけでは経験できない体験をさせて頂きました。今回は古墳時代の牧の様子を再現したミニジオラマの作成を行いました。形づくり、着色、配置など一つ一つの作業に苦戦しましたが、他大学の実習生ともしっかりとコミュニケーションをとって協力して展示を完成させることができました。この展示の作成を通して、親しみやすく見ていて楽しい展示を作ることが如何に大変かということを感じることができました。

 今回の実習で多くのことを学ぶことができました。ここで経験したことを今後に活かしていきたいと思います。

 

近畿大学

松丸知真

 
 
6日間の実習で、古墳時代の牧場のジオラマ制作と、ペーパークラフト制作イベントの運営を行いました。ジオラマ制作では、他の実習生と協力し、試行錯誤を繰り返しながら完成させました。特に、造形、配置などに工夫を重ねました。イベント開催日は多くの方に来館いただき、実際にジオラマを見て感想をいただけたことが何よりも嬉しく、達成感があり、実りのある実習になりました。
 
実習期間を通して、博物館の雰囲気や職員さんの姿を拝見したことで、博物館の意義、学芸員としての姿勢を学ぶことができました。この経験を活かし、資格取得へ向けてより一層学びを深めていきたいと思います。
 
同志社大学

 北谷源太 

 
 本実習では、四條畷が牧としてヤマト王権に馬を供給していたことから、古墳時代の四條畷(讃良)を、紙粘土で再現する、ミニジオラマ展示の制作を、主として行いました。
 制作中に、ストーリーが重要だとアドバイスを受けましたが、このアドバイスが非常に印象に残っています。どのような展示でも、自分が来館者に伝えたいことを明確に持ち、企画、展示を行うことが必要だと気が付かされました。
 もちろん、来館者が展示を観て感じることは自由ですが、展示によって、当時に思いを馳せて、土地を知ってもらうことも、博物館の役割だと思います。 ほかの実習生と共に制作したミニジオラマ展示が、その一助になると嬉しいです。

 

 同志社大学

 楠瀬 茉奈
 
 四條畷はかつて馬の生産地であったということで、この度の実習では古墳時代当時の馬と人々の生活風景のジオラマを制作した。各々に担当箇所が与えられていたが完全な単独作業ではなく、全体のバランスを考慮しつつ、足りないパーツや配色を他の実習生の方と話し合いながら作業ができたのがとても良かった。私は手先が器用なほうではないので納得のいく出来にはならなかったが、それでも自分のミニチュアに愛着を持って取り組むことができた。ジオラマ全体としては温もりを感じられる仕上がりになったと思う。見に来られるお客様に楽しんでいただけるような展示作りという、とても意義のある体験ができた。

 

佛教大学 

山田友紀乃
 
 
 今回の実習で初めて展示するジオラマを手作りしました。紙粘土で小さなかまどや、人、馬などを作り、色を塗るというのは不器用な私にはとても大変な作業でしたが、他の実習生の方に教えてもらったりアドバイスをもらったりしてなんとか完成させることができました。
 初日は緊張していたのですが、全員で掃除やジオラマ作りの作業をこなしていく中で次第に緊張も解けて2日目以降は和気藹々とした雰囲気になり、今回の実習を通して共同作業の楽しさを知ることができました。
 来館者の方たちに喜んでもらうものを作ることがこんなにも大変で、協力が大切なものであるということを知ることができたのは貴重な体験です。
大阪国際大学

石橋幸歩
 
 

 今回の実習では、館長による展示解説、歴史について勉強し、ミニジオラマ作成、イベントに向けての準備などをさせていただきました。そこで私は、博物館にくるお客様が楽しんでもらえるよう工夫すること、自分たちがただ作業をこなすのではなく、不器用なりに一生懸命に物事に取り組むことが大切だと思いました。展示物を、いかに自然であたたかみのあるものを作れるかというところが難しかったです。たくさんのアドバイスをいただき、ダメ出しをされた時もありましたが、できた時の達成感はとても嬉しかったです。

 この6日間で、ただ展示物を作ること、解説をすることではなく、いかにお客様に楽しんでいただけるか、親近感をどう感じさせるかを実習を通して学びました。

 

大阪国際大学

高場未湧
 
 
初日は、緊張していたが野島館長らが、笑顔で迎え入れてくれた。実習では、ミニジオラマ展示粘土作成や、ペーパークラフトなどの作業があった。他大学との学生と協力し合いながら、紙粘土を使って古墳時代の集落を再現するために、何度も試行錯誤しながらお客様にどのように喜んでいただけるかを考えながら行っていた。時間が経過すると、学生同士も仲が深まり、非常に良い雰囲気の中で取り組むことができた。色塗りでは、他と混ぜながら自分で色を作らなければいけなかった点が非常に難しかった。様々なことを学んだが、実習終了後も活かせる能力や知識を教えていただき、参加して良かったと心の底から思えるような体験だった。
大阪国際大学科
 

 竹村 愛由里  
 
 私は四條畷市立歴史民俗資料館での実習を行い、自分達で展示をするという貴重な体験をさせて頂き、一つの展示を作るにはたくさんの時間が必要であると学んだ。私は、館長や指導員の方、指定管理者の方、教育委員会の方のお話を聞き、博物館という場所は人との繋がりを大切にしているのだと感じた。多くの方と交流し、お互いがしっかりとコミュニケーションをとりながら取り組むことができた。例えば、ミニジオラマを紙粘土で形作りする際に、直立なのか、動作は必要か、などを相談し行った。また、時代に合った馬や人間などを絵の具で表現する際に、それぞれどのような色合いにするのか意見交換を行った。このように細目なコミュニケーションを取ることで、全員で作り上げた作品を展示ケースに入れてみると最後までやり遂げることができ良かったと感じた。このような経験を活かし、私は困難なことでも諦めず最後までやり遂げることに意味があるのだと思い、頑張ろうと思う。そして、一度きりの出会いである「一期一会」を大切にしていこうと思う。
 
大阪国際大学
 
前 穂乃実
 
 
 6日間の博物館実習でしたが、沢山の経験をすることができました。他の博物館ではあまり経験できないような実習が多かったのではないかと思います。内容は主に、古墳時代の馬飼いの里を模したミニジオラマの作成やペーパークラフトの作成を行いました。ミニジオラマは約5日間かかり、細かい作業や絵の具での着色が難しかったです。しかし、他大学の学生と相談し合いながら進めていく必要があり、自然と交流する機会が生まれ、とても充実した日々を送ることができました。
 今回の実習では、学芸員としての知識を学べただけではなく、考え方など私生活や働いていく上で大切なことなども知ることができ、とても充実した時間を過ごせたと感じました。

 

指導者から

  暑い日が続きましたが、13名の実習生はマスク着用しながらも元気に明るく実習を行うことができました。
 
主な実習は馬飼いの集落を表現したミニジオラマの作成です。
紙粘土で人や馬などを形作る作業は簡単ではありません。
うまく出来るだろうかと心配で、苦手な学生には他の作業を準備していました。
そのような指導者の心配をよそに、学生は紙粘土にも慣れて難なくこなし楽しんで作業をしました。

紙粘土による人や馬はそれぞれ担当をきめての作業でしたが、13名がコミニケーションをとり相談しながら作業を進めました。
実習態度はきわめて根気よく誰一人挫折することなく、時おり笑い声が聞こえるなど作業は順調に進みました。
実習の感想にもあるように彩色が難しかったようですが、出来上がりは全体の色調や配置など満足のいくものでした。

ミニジオラマの出来上がりは素晴らしいもので、お客様にも楽しんでいただくことが出来ました。
手作りのパーパークラフトのイベントもお客様に丁寧に笑顔で対応しました。

わずか6日間でしたが、実習生は指導の意図をよく理解して作業をしたので、指導者も楽しむことができました。
皆さん本当にお疲れさまでした。

       館長 野島 稔